腸チフス◆症状

腸チフスとは?/症状

この病気は日本では近年まれになりましたが、韓国、東南アジア諸国、インド、パキスタンなどへの海外旅行で感染して、帰国後に発病するケースが目立っています子供や老人には少ない病気です。
感染の、1週間から2週間の潜伏期があります。発病後の症状な変化は約1カ月にわたり、特徴のある1週間ずつの4期に分けられる。第1週はなんとなくだるくて食欲がなくなり頭痛、腰の痛みをはじめ、あちこちの関節が痛み出しそのうち寒気がして発熱します。第2週目は40の高熱が続きます、また体に発疹ができ口が乾いて舌が黄色くなります、重症の場合は耳が遠くなり意識もぼんやりしてうわごとをいうこともあります。第3週は高熱を続き重症の場合は心臓が衰弱したり肺炎を起こしたりしがちです。また腸の内容物が腹膜に漏れ、腹膜炎を起こす場合もあります。第4週目熱はだんだん下がり1週間ぐらいで平熱になります、食欲が増進して衰弱や貧血も回復に向かいます。しかし腸からの出血の危険もあり再発の危険もあるので安静が大切です。

原因/治療法・予防

病人や保菌者の大小便とともに排出された腸チフス菌が、水や食物に混じって口から感染するのが原因です。このときに体の抵抗力が弱っていると発病します。
法定伝染病ですから診断が決まれば、伝染病棟または隔離病室に入院し治療を受けます。抗生物質の療法や水分や栄養補給の点滴静脈注射、あるいは合併症の予防と治療が行われます。また保菌者の治療には胆のう切除手術をすることもあります。

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