とびひ◆症状

とびひとは?/症状

表皮のいちばん外側にある角層のすぐ下に、化膿菌が感染する病気です。
最初、水ぶくれが、ついにただれ、かさぶたが生じます。水ぶくれの内容物やかさぶたには細菌がいます。これと接触すると、本人の他の部分にも伝染します。とびひという病名もこの現象に由来しています。

原因/治療法・予防

原因となるのは、おもにブドウ球菌や連鎖球菌です。
抗生物質を内服しますが、最近は、普通の抗生物質は聞かない耐性菌が原因となっていることがあるので、治療を始める倍に、細菌の培養を行ったり、どの抗生物質が有効な細菌かを調べておいた方がいいようです。

抗生物質のほかに、かゆみをとめるために抗ヒスタミン剤も内服します。皮膚の水疱、ただれ、かさぶたといった病変に対しては、消毒した後に、抗生物質軟膏を塗り、引っかかないようにガーゼが包帯ですべての部分を覆います。鼻腔にも抗生物質軟膏を塗ることがあります。日常生活の注意としては、子供の爪を短く切って、石鹸で手をよく洗い、いつも鼻、耳、口、目の周りをきれいにすることは予防にも役立ちます。

治療が適切であれば、3日から4日でただれだ部分に新しい皮膚ができてきます。こうなれば入浴もでき、かさぶたを除去して、かゆみ止めの軟膏を塗っておくだけで治ります。

気になる病名・症状を入力