子宮がんの生存率 早期発見と告知

子宮がんは早期発見がしやすくなったといわれています。子宮がんの生存率は、それぞれの進行の度合いによって変わりますが以前と比べて高くなっているといわれています。

生存率というのは、子宮がんの手術をうけてからの5年生存率のことを指しています。5年を無事に経過すれば再発の可能性はかなり低いということからこの数字が使われているようです。

この5年間に子宮がんの転移や再発があった場合には、新たな病巣への治療が施され、そこからさらに5年の経過観察がはじまります。

子宮がんの生存率を高めた主な要因に、それぞれの自治体で行われている子宮がんの検診・検査が挙げられています。

また、患者さん本人にがんであることを告げることが最近では多くなったといわれています。患者さん本人のがんに向き合う姿勢もまた、子宮がんの生存率を高めると最近では考えられているようです。

進行してしまっている場合の子宮がんの治療では告知がされないこともあるといわれていますが、本人の意思は子宮がんの治療に影響を与えるという意見が主流となってきているようです。子宮がんの生存率の数字にとらわれず、前向きな気持ちが大切だと考えられています。

数々のガン患者を完治させてきた食事法

生存率の数字の意味

子宮がんの生存率は高くなったと言われています。しかし、進行してしまったものに関してはやはり他の器官のがんと同じく決して高くないのが現状のようです。

がんの生存率は、その発生部位によって異なります。これは治りやすいがんと治りにくいがんがあることが理由といえるでしょう。

さらには同じ部位のがんであっても、医療機関によっても異なることがあるようです。これは、その医療機関の実績をあらわすものだと考えられてるべきなのですが、実際はこの数字に疑問の声もあるようです。それは、この生存率の集計の細かな部分がどう反映されているのかが分かりづらいことが挙げられています。

たとえば、子宮がんの生存率のなかに、がんそのもので亡くなった場合と、合併症で亡くなった場合が一緒になっている可能性もあるというのです。そうなると、この生存率という数字は、単純にとらえることのできないデータと考えることができるでしょう。

専門家の間では、この生存率という数字を過信しないよう呼びかけられているようです。子宮がんの生存率が高いからといって、経過観察を途中でやめてしまったり、逆に生存率の低さに絶望感を味わってしまう可能性が考えられるといわれています。

生存率(%)
進行期 5年 10年
Ⅰ期 92.8 92.2
Ⅱ期 71 67
Ⅲ期 48 44
Ⅳ期 30 29

医療格差が生む生存率の差

日本全国のがん専門病院で、各部位別にみるがんの生存率が発表されるようになってきているようです。子宮がんの生存率は、その他の部位に比べて高いことがわかりますが、それでも病院によって数字は異なります。

子宮がんの生存率が高い病院に子宮がんの治療を受けたいと思う方が多くなることは、当然想像出来ます。

しかし、この子宮がんの生存率もその病院の子宮がんの治療の技術の高さを物語るものなのかということは、いちがいにはいえないといわれています。

子宮がんの治療を成功させるのに一番の予防となるのは、当然子宮がんの検診・検査です。

地域によってはその制度や積極性も様々。そういったなかで、医療格差が生まれていることは充分に考えられます。子宮がんの検診・検査が徹底している地域では、早期発見の患者さんが多いことが考えられます。

そうなると、当然完治する確率は高くなるとえいるでしょう。逆に、進行してからがんが発見された患者さんが多く集まる地域では生存率は低くなってしまうかもしれません。

それぞれの地域や病院での子宮がんの検診・検査の精度や、治療設備などの、統一した規格が確立されることが求められているといわれています。

がん対策基本法

2007年4月に「がん対策基本法」というものが制定されました。ニュースや新聞で大きく取り上げられたことから、記憶に新しいかもしれません。

これは、各がんの検診を推進すること、がんの治療にあたる医師や病院の水準をあげること、がんの研究にさらに力を注ぐこと、これらを国を挙げて力をいれていこうということなのです。

医療機関によって知識や設備の違いがあり、がんに対する治療の質にばらつきがあることが問題となっています。ただでさえ地方のお医者さん不足は深刻な問題だといわれています。がんの専門病院が各地にあることが重要と考えられているのです。

子宮がんの生存率は、その検診・検査がしやすいことによって高くなったといわれています。子宮がんの治療は確実に進歩しているといえるでしょう。

それに比べ、卵巣がんは発見が難しいことから生存率が依然低いといわれています。早期の治療ができないことで、生存率に差が出てしまっているといえるでしょう。子宮がんの検診・検査はひじょうに手軽であるのに対し、卵巣の検診は手軽ではないことが問題となっています。

こうした差がひらいてしまっている状況を、なんとか埋めていこうというのがこの新しいがん対策基本法であるようです。

5年生存率の意味

子宮がんの生存率は、早期であれば高いと言われています。この生存率という言葉は、よく聞く言葉なのですが、きちんと理解している人は案外少ないといわれています。

生存率という数字をつきつけられると、その患者さん本人の余命として考えてしまうことがあると指摘されています。

一般的に子宮がんの生存率とは、5年生存率のことをさしています。子宮がんの手術をしてから5年のあいだに再発することがなかったことを治癒と考えられています。その理由から、5年間亡くなることなく過ごした人の割合がこの生存率となっているのです。

子宮がんの治療にはさまざまな方法があり、その組み合わせによりさまざまな転移に対応できるといわれています。それらの方法は、患者さんによって状況が異なるために、できるだけたくさんのデータが必要だと考えられています。そのための生存率だと考えられるでしょう。

子宮がんの治療において、この生存率という数字は参考しやすいものだと考えられています。しかし、一方ではひとりひとりの状況が異なることから重要視しないという考えもあるようです。正しい意味を理解して、必要に応じて参考にすることが良いのではないかといわれています。