肺がんの“咳”ってどんなかんじ?
肺がんの初期症状にでる“咳”ってどんなかんじでしょうか?
肺がんの初期には目立つ症状はないと言われますが、それでもある程度の年齢でヘビースモーカーのひとが微妙に咳が止まらない場合、やはり気になるものです。
肺がんによる咳は、初期には空咳が多いといわれてます。ある程度ガンが進行してくると湿った感じの咳になります。そのころには、血痰が出る確立が高くなります。
ただし咳にしろ、血痰にしろ肺がんでなくても生じますのでやはり心配な方は精密検査を受けることをお勧めします。
肺がんの治療費っていくらかかるの?
肺がんの治療費はいくらかかるのでしょうか?
これは肺がんの告知をされた人やご家族なら深刻な悩みのひとつですが、実際にかかる費用は個人によってかなりばらつきがあります。全ガンの平均治療費はザックリ言いますと100万~150万程度ですが、肺がんですとやはり150万程度は見たほうがよいでしょう。
一番確実なのは、担当の医師に直接「私の治療はどれくらいかかりそうですか?」と聞くのが確実です。
肩こりがひどい時は肺がんを疑え!?
肺がんの主な自覚症状としては、せき、たん、息切れ、発熱、胸や背中、腰の痛みなどがありますが、じつは肩こりにも肺がんが原因の場合があります。
肺尖部とよばれる肺の頂上にできるタイプのガンがそれです。
この場合、エックス線写真では見つけづらく、外に浸潤していくと肩や腕に痛みが生じてはじめて異変に気付くこともあるそうです。しかし、肩や腕の痛みから肺がんを疑うことは一般的にはあまりないため、結果としてがんの発見が遅れることになります。
こうした症状が出ているケースでは、ガンが進行していることがほとんどです。結局健康診断レベルの検査ではなかなか早期発見できない肺がんはやはり定期的に精密検査を受けることが重要です。
肺がん治療薬イレッサについて
いまだに治療に論議が続く肺がん治療薬イレッサですが、この先どうなるのでしょうか?
体質的にイレッサがあう人の場合、様子を見ながら治療する場合もあるでしょうが、やはり慎重に 事前に適正検査をうけてから治療をはじめるべきでしょう。
遺伝子適正検査も精度が上がってきているのでどうしてもイレッサを試してみたい患者さんは 主治医に相談してみるのもよいでしょう。
イレッサの副作用
イレッサには体質的に合わない場合重篤な副作用があります。
その代表は間質性肺炎です。
その他にも息苦しく感じたり、発疹、熱、ただれや下痢などが起こります。
特に間質性肺炎に関しては注意が必要で死亡する例があり薬害訴訟があるほどです。
体質的に合えば劇的に肺がん治療に効果のあるイレッサですが、合わなければ治療どころか まったく効果がないまま死亡してしまいます。
肺がんと高カルシウム血症
肺がんも末期になると様々な合併症がおこるがその一つに高カルシウム血症がある。
この高カルシウム血症は肺がんだけでなく、他のがんでも起こりえるが肺がんの末期では比較的顕著に起こるので 注意が必要な合併症のひとつです。
症状はその名の通り血中のカルシウム濃度が高くなりひどい場合死にいたる合併症である。
一般的な症状としては、吐き気や嘔吐にはじまり食欲不振、便秘や意識障害、痙攣や多尿等がある。 ひどい場合脳に障害がでる。
治療としては原因となる腫瘍の影響も考慮しつつ、副腎皮質ステロイド薬や利尿薬、一般的な水分補給 もしくは点滴による補給を行います。
その他にもビスホネート製剤を使用し治療します。
喫煙率と肺がん死亡率の関係と矛盾
喫煙は肺がんの原因の約3分の1を占めると言われ、もうたばこイコール肺がんの図式が成り立っているといっても過言ではないですし、実際その影響はあるでしょう。
しかし最近はどこもかしこも禁煙コーナーやすべて禁煙にするレストランや場所が多くなり結局禁煙して最後はやめてしまいいわゆる喫煙率がさがってきています。
しかし肺がんの罹患率と死亡率の関係は比例していないとの指摘がネット等で話題になっています。
これは単純に公のデータを取ってグラフ化してみるとわかりますが、たしかに喫煙率の低下が昭和40年代に比べてざっくりいって5割ほど減少しています。
これほど喫煙率が低下しているにも関わらず肺がんの罹患率や死亡率が増えているのはなぜでしょうか?
肺がんも末期になると様々な合併症がおこるがその一つに高カルシウム血症がある。
この高カルシウム血症は肺がんだけでなく、他のがんでも起こりえるが肺がんの末期では比較的顕著に起こるので 注意が必要な合併症のひとつです。
症状はその名の通り血中のカルシウム濃度が高くなりひどい場合死にいたる合併症である。
一般的な症状としては、吐き気や嘔吐にはじまり食欲不振、便秘や意識障害、痙攣や多尿等がある。 ひどい場合脳に障害がでる。
治療としては原因となる腫瘍の影響も考慮しつつ、副腎皮質ステロイド薬や利尿薬、一般的な水分補給 もしくは点滴による補給を行います。
その他にもビスホネート製剤を使用し治療します。
20年は影響がある喫煙と他の原因
この矛盾をある専門家は喫煙をやめてもその影響が完全に抜け切れるには20年はかかるから、統計の減少が実際に影響するにはあと最低でも10年はかかると指摘しています。
たしかにやめて数カ月でもとの肺になるとは誰しも考えてはいませんがやはり長い年月喫煙してきてきた影響は計りしてないですし人間の新陳代謝の力をもってしても肺にたまった成分を完全に除去するには相当の年月がかかるということですね。
またその他にも日本の場合超高齢化がその原因にもなってますし、アスベストの影響もこれからがピークであるとの指摘もあります。
さらに腺がんなどの肺の外側にできる肺がんも比率でいえば多いので単純に完全禁煙人口が増えても他の要因も増えたり(大気汚染など)しているので劇的にあと数十年して肺がんが減るということはいえないと言えます。
80歳程度の超高齢者の肺がん治療にS-1単剤療法が有効な可能性
京都市で開かれた日本呼吸器学会講演会で高知医療センターの浦田知之氏が発表した研究では、80歳以上のいわゆる超高齢者の非小細胞肺がんは増加してるけれどもきちんとした治療のガイドラインはできていないとの指摘があったけれどもS-1単剤(5FUの誘導剤であるでガフールとオテラシルを配合した製剤)がセカンドやさらにサードとしての治療法として有効であると示しました。
臨床的には副作用や危険性などリスクがゼロではないにしても、積極治療を希望するスタンスならば有効性は捨てきれないとの見識ではあります。
数値的には奏効率が28%、病勢コントロール率が78%で氏の見解では既存の報告と比較しても遜色のない結果だといっているのでこれからの研究によっては高齢者の肺がん治療のひとつの選択肢として確立するかもしれません。
アバスチンと肺がん治療
アバスチンとはベバシズマブ製剤の医薬品名であり血管新生や腫瘍増殖・転移に効果があるといわれています。
日本では扁平上皮がんを除いた外科切除ができないほどの進行または再発した非小細胞肺がんに認可されています。
海外でも他の抗がん剤との併用を推奨しているようです。
元々大腸がんの治療との認識がありましたが進行した非小細胞肺がんに限定して認可されたようです。
ですが副作用として肺出血の指摘があり慎重に経過観察するとともに医療機関によっては使用できない場合があります。
実際使用を認められた患者さんでも副作用も少なくほてり程度でおさまる方もいます。
保険も適用するので患者さんの負担は少なくて済みます。
実際の現場では治療薬としてではなくがんとの共存温存的な方向で使用する場合が多く副作用がなく体質に合う場合は予後の維持に貢献するかもしれません。
ですが副作用としての肺出血には注意深くしなければならないようです。