大腸がんの治療
手術による大腸がんの切除
大腸がんの手術には、内視鏡的治療、外科治療、腹腔鏡治療と、大腸がんの進行度や質によって選択されます。それぞれの治療法の詳細は大腸がんの手術のページをご覧ください。
大腸がんの化学療法
大腸がんの化学療法とは抗がん剤を用いて治療することを言います。大腸がんの化学療法には目的によって扱う抗がん剤や頻度、投与の仕方が異なってきます。
それは進行がんの手術後に再発予防を目的としたり、根治目的の手術が不可能な進行がんに対して延命のために用いたり、死にいたるまでの患者さんの生活の向上のために用いたりと様々な場面に対応するためです<術後補助化学療法>
ある程度進行したガンだと、切除できたとしてもリンパ節転移があった場合に、再発率が高くなります。そのような転移の可能性が高い場合大腸がんとともに他に再発の可能性を予防するために化学療法を行ないます。
また、再発までの期間をなるべく延ばすためにも用いることもあります。実際はリンパ節転移が確認された患者さんはこの術後補助化学療法を行ないます。<化学療法>
大腸がんの進行が進んでしまった場合で手術による根治が困難な場合には、本格的な化学療法を行ないます。
大腸がんを抗がん剤だけで治療して完治することは難しいのですが、各臓器の代謝が比較的良好の場合、かなり延命治療に効果があります。大腸がんの放射線治療
<補助放射線療法>
切除が可能な直腸がんには、高エネルギーX線を用います。数週間から一ヶ月かけて身体の外から照射し、がん細胞の遺伝子を破壊し、がんの増殖を抑えます。一部の医療機関では、手術を行う前に、抗がん剤による化学療法と補助放射線療法を組み合わせて、がんの増殖する勢いを弱める「術前化学放射線療法」と呼ばれる治療が行われています。
日本では骨盤内からの再発が少ないなど手術成績が欧米に比べ良好なことなどからそれほど広く実施されてはいません。<緩和的放射線療法>
放射線療法の副作用について
放射線療法による副作用は、一般的に放射線が当たる部分に起こります。大腸がんの放射線療法では、腹部や骨盤内に放射線が当たるため、腸炎による下痢が起こりやすく、排便時に痛みを感じ、便失禁を伴うこともあります。下痢に対しては、消化のよい食事や水分補給を心がけ、症状によっては下痢止めを服用することもあります。
そのほかの副作用として全身倦怠感、嘔気、嘔吐、食欲低下、下痢、肛門痛、頻尿、排尿時痛、皮膚炎、会陰部皮膚炎(粘膜炎)、白血球減少などの症状があります。
副作用の出現する頻度や程度は、照射法や照射量、治療期間、全身状態などの条件によって大きく異なります。照射後まもなく症状が現れることもありますが、中には照射後数カ月してから表れる副作用(晩期毒性)もあります。
