乳がんの痛み

乳がんの痛みについて、稀に痛みがある方がいますが、原則的に乳がんそのものは痛みはありません。 しかし、実際「乳房」や「乳腺」やの痛み感じて受診される方も多くいるのも事実です。

その場合、行う検査としては医師による触診や乳腺エコーであり、医師に希望する場合もしくは必要性がある場合はマンモグラフィーを行います。またそれでも判断がつきにくい場合は、針生検といって細胞をとって調べる事もあります。

多くの場合、乳房が強く痛む時はそれは細菌感染などによる「乳腺炎」の痛みによる痛みの可能性があります。 「乳腺症」であった場合、通常は定期チェックだけで治療はしません。

また「乳腺炎」の他にも乳房に感じる痛みとして「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の場合もあります。 「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」の場合は、最初、体の左右どちらか片方にチクチクした痛みが起こります。そして、しばらくするとその痛みの部分が赤くなり、やがて「水ぶくれ」になってくるのが特徴です。

この「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」が乳房にできた場合は「チクチクした痛み」や「水ぶくれ」が乳がんの症状に似ているので、乳がんではないかと心配になる方もいると思います。ただし、この「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」は「水疱瘡ウイルス」などが原因の病気なので、乳がんとは全く関係ありません。

また、肋骨や肋軟骨などを「しこり」と間違えて押した場合にも痛みを感じ、よく乳がんの痛みとして間違えられます。

他にも月経前の乳房の痛み、もしくは張り、しこりができる不定症状があり、これらを「月経前症候群(PMS)」と呼びます。これは比較的若い方にも多い症状です。これらはホルモンの影響などで乳腺が膨らむことによって神経が刺激されて起こり、しこりがなくても乳房が痛むこともあります。

これらのことをふまえると、痛みがある場合は乳がんの可能性は低いと言えます。

しかしながら、最近は若い人の乳がんも増えています。 また、「乳腺症」に乳がんが合併する場合も考えられますので「おかしい」と感じたら病院に行き、慎重に検査を受けてください。

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