乳がんの転移

乳がんの「転移」とは一番始めに「がん」ができた臓器と異なる所の臓器に血液やリンパの流れなどに乗って「がん細胞」が運ばれそこで増殖する事です。

乳がんの場合、「がん細胞」が比較的小さな時期から乳腺組織からこぼれ落ち、体内のリンパや血液の流れに乗って乳腺から離れた他の肺、肝臓、骨などの臓器に小さな「転移」を起こすと考えられています。

これらの小さな転移巣が大きくなる事により様々な症状が出たり、検査で発見されます。これを「遠隔転移」と呼びます。

これらの「遠隔転移」によるがんは、もともと肺から発生する「肺がん」とは異なり、そのがん細胞を調べるとその性質は乳がんです。

そのため、乳がんが肺に転移し「肺がん」となった場合でも「乳がんの肺転移」と呼びます。このいった遠隔転移をした乳がんの総称として「転移性乳がん」と呼びます。

乳房に「がん」が発見された時点ですでに「遠隔転移」をしている乳がんと区別するため、手術などの初期の治療を行ってから発見された乳がんの場合は「再発乳がん」と呼びます。

※乳がんの再発のページ参照

「遠隔転移」の場合、症状以外での見つかり方としては、「骨転移」では骨が溶け始め、高カルシウム血症になる事があります。

また「肺転移」ではレントゲンやCTなどで見つかる事が多く、「肝転移」では血液検査で肝機能を表すGOT、LDH値の上昇などで見つかる場合があります。

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ある程度進行した乳がんは転移の可能性は高い

本当に初期の乳がんは別にして検査で簡単に見つかる場合や明らかに自分で自覚できるレベルの乳がんは高確率で転移します。

転移するというよりも治療する前にすでに転移している可能性が高いという認識です。

これはどういうことかというと医者が転移していると断定するレベルの転移ではなく後々再発するであろう乳がんの芽がすでに 確認できないれべるで散らばっているということです。

特に2期以上進行した乳がんは完全に切除成功してその原発乳がん完治を宣言できても転移の芽は治療前に高確率で存在して おり現在の認識は乳がんと診断した時点で転移可能性ありと判断して治療を選択判断するほどです。

そのため多くの医師は完全に進行した乳がんでなくても術後には転移再発を避けるために化学療法やホルモン療法を行います。