乳がんの石灰化とは?

乳がんの石灰化とはがん細胞が増えて密集してくることにより、その中心部にあるがん細胞にまで栄養が行き渡らなくなり、がん細胞が壊死しカルシウムが沈着することで起こります。

乳がん以外でもこうした細胞の壊死による石灰化が見られる事があり、その約70%前後は良性の場合が殆どです。しかし乳がんの場合も決して0%とは言えません。

こうした石灰化は視診や触診では見つけることはできません。一方カルシウムでできているため、骨と同じくレントゲン撮影で写り確認することが可能です。しかしながら、乳がんと関係した石灰化は非常に細かく、普通のレントゲンだけでは見落とされる事も少なくありません。

なので石灰化を発見するのに適した検査としては乳腺専用の「マンモグラフィー」というレントゲン撮影による検査が力を発揮します。

「マンモグラフィー」では乳房を平らになるまで2枚の板で挟んで撮影します。乳房を平らにすることで乳がんのサインとも言える石灰化やその周囲の正常な乳腺の違いがよくわかります。

また、この方法によりあびる放射線の量を少なくするメリットもあります。

石灰化の部分は、普通のレントゲン撮影同様「マンモグラフィー」でも白く写ります。「マンモグラフィー」は触診や超音波などでも見つけられないような、極めて小さな石灰化でもはっきりと映し出し見る事ができます。

石灰化についてはカテゴリの分類として5段階に分けられています。

  • カテゴリ1・・・異常なし
  • カテゴリ2・・・良性
  • カテゴリ3・・・良性であるが悪性である否定はできない
  • カテゴリ4・・・乳がんの疑いあり
  • カテゴリ5・・・乳がん

診断により乳がんの疑いが高いとされた場合は、次に細胞診やMRI検査を受ける必要があります。

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